観劇後、ぐったり。

劇団、本谷有希子第11回公演「遭難、」を観てきた。
上演される劇場を間違えるというハプニング、半べそで青山を目指す。なんとか10分遅れで入場。役者さん、ほかの観客の方に大迷惑をおかけしてしまった・・・本当になってない。大反省。猛反省。
本谷さんは2回目、前回の「無理矢理」も嫌いじゃなかったけど、今日の「遭難、」はもっと嫌いじゃない。大好きかもしれない。
ケラケラと笑ったあとに押し寄せる不快感、ボディーブローのように鈍く、でも確実に効く言葉の数々。いくつもの台詞が突き刺さり、見終わった後はグッタリしてしまった。
それにしても本谷さんはどんな人なんだろう?こんな脚本をどんな風に書いているのか。腸を吐き出すように?それともしれっと、鼻歌まじりでフンフンフーンと書いているのかしら?
役者さんもすごく良かった。松永さん、吉本さんは期待を裏切らず。つぐみさんはちょっと声が辛そうだったけど、すごく可愛らしかったし。佐藤さんはなんだか切なく。反田さんはヒョロヒョロと頼りなげな所が役柄にぴったり。
刺さる台詞がすごく沢山あったけど、涙を流すには至らなかった。でも最後の最後に大泣き。

呆けたような松永さんの顔に、自分が重なって。

追記:自分が重なったのは、きっと今の自分も何か「原因」を探しているから。「原因」があって「結果」なのに。「結果」を見た後に「原因」を探ったって意味ないのに。