労働者M

以下ネタバレ有りマス。
概ね面白かったです。ワタシには良い塩梅でした。相変わらずの下ネタや、差別的な発言。笑えたり笑えなかったり。平日マチネの微妙な空気の中、楽しめた派のワタシです。
違う時代の2つのお話が進行していく。話が戻ってみたり、同じ舞台上で同時進行したり。この演出を「面白い」と思えたら、このお芝居概ね面白いんじゃないかしら?(あ、ちょっと乱暴)この演出を「判りにくい」と思ったらねぇ、その先にあるのは・・・しか。(あ、欠損)「どちらか1つの話を2時間位にまとめてやったらいいじゃない」なんて思っちゃった人は、まんまとケラの術中にハマッた人なんでは?
以下役者さんについて、つらつらと。
松尾さんはホントに凄かった「卑怯だわぁ・・・」と思ってしまうの、凄すぎて。犬山さん、秋山さん、山崎一さんの安定感、今奈良君の直向さが心地良い。田中哲司さんは初めてみましたが背が高くて足長っ!やさぐれた役とお惚け役をキッチリ演じ分けてらして(最初同じ人だって気づかなかったわ(´Д`;))素敵でした。貫地谷しほりさん可愛い、声が乙葉に似てるなぁ。池田鉄洋さんしっかり面白い(見せ場に大笑い)。明星さんは出演シーンが少なくて残念だったな〜前説(?)の偽小泉がツボ。小泉さん相変わらずの可愛らしさ、台詞かむことしばし。声が心配だな、もつかなぁ。堤さん妙にハッチャけた感じ、嫌いじゃないけどちょっと若作りすぎかなぁ・・・
これだけの役者さんが揃って、「笑いとペーソスの絶妙なバランス、独特な感性で近年益々の注目を集める作・演出家」ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏(コクーンのサイトより引用)が作演出する舞台だけに、期待が大きかったのかな?某演劇サイトでは酷評の嵐。まぁ自分がどう感じるかが問題なので、酷評なんてなぁ関係ないのですが、「それほど酷かったかい?」と正直思ってしまいます。好き嫌いでいったら「好き」なお芝居でしたよ。