男ってやつは・・・

「胎内」を観てきました。
いやぁ「ダブリン」とマチソワしないで良かった。すごく体力を使う芝居だった(´Д`;)
青山円形劇場に洞窟出現、天井からポタリポタリと水が落ちる、ぬかるんだ地面。
奥菜恵長塚圭史伊達暁、出演者はたったの3人。洞窟の中の密室劇、息が詰まりそうな長台詞の連続に頭がクラクラ、力はいっちゃって肩はガチガチ。いやぁ疲れたぁ・・・
グサグサ突き刺さるような台詞の連続で、あぁもうその台詞は勘弁して下さいな、と思うことしばし。しかしながら心をグワッと鷲掴みにするような台詞はなかったかなぁ・・・
ナニがナニして、アレがアレする。「ナニ」「アレ」って台詞が多すぎたと思ふ。
奥菜さんは小さくて可愛かったなぁ・・・はすっぱな台詞が思いのほかお似合い。低いトーンで話をする時の声が格好良かった。でもちょっと高揚すると声がキンキン声になっちゃうのが残念。難しいよね〜人が高揚したら声が高くなるのは自然なんだけど、お芝居の中でそれが過ぎちゃうと台詞が聞き取れなかったり、五月蝿いって感じたりしちゃうから。
伊達君は良くも悪くも「いつもの伊達君」だったなぁ。一工夫欲しかった気が・・・
ワタシは今回のお芝居で一番「うわぁ・・・」と思ったのは長塚圭史氏の演技。怖かったなぁ・・・これがあの「ひょろろ〜ん」とした長塚氏?どこか力が抜けた飄々としたお芝居が持ち味だと、勝手に思っておりましたよ。どっこいすごい重い芝居をみせて下さった。彼の裾野の広さをみた気がしました。
ラストシーンの長塚氏の声にグラグラきました。台詞に、じゃなくて声に。
この下に思いっきりネタバレあり。


結局男どもは女に抱かれて死んでいった。ずるいよなぁ〜村子(奥菜さんの役名)は本望だったかしら?聖母のように2人の男を抱いて天を仰ぐ村子、瞳から一筋の涙。あの涙は何に対しての涙だったの?ものすごく奇麗だったけど、奇麗なだけな涙じゃないんだよねきっと。
最後にしょーもないことをちょっと。奥菜さん小さいので伊達君や長塚氏に抱きしめられると彼らの体に「すっぽり」収まっちゃうのね。それがどうにもキューンとしてしまってねぇ・・・いやぁ羨ましい、収納されたいっての。長塚氏と奥菜さんがギュっと抱き合うシーンがあるのだけど、2人とも体が薄いもんだから抱き合っていてもなんだか儚いの・・・それにまたキューンきたりして。全体的に重苦しいトーンのお芝居の中、ちょっとしたドキドキを与えてくれるシーンでございました。奥菜さんってエロいっすよね、フェロモンのでかたが半端じゃない。ワタシはフェロモン全開な女性が大好き!フェロモンあるなら出しときなさいよ、出し惜しみはお止めなさいな。と思ってしまうクチなので。
お芝居全体の感想は「嫌いじゃないけど、すごく良かったとか面白かった、とは思わない」ってとこでしょうか。散々書いておいてこの曖昧な総評(´Д`;)いやでもホント、そんな感じなんですよ。